そう痛感した日々が、このプロジェクトの原点。
2歳の弟の脳に水が溜まり、最重度障害というものが日常になった日。
私は「きょうだい児」になりました。
そして、弟が暮らせる場所を作ることが家族の日常でした。
20代から福祉施設で働いて、守りたくても手が届かない、施設職員としての限界を知りました。
当事者と社会と福祉の間には、なにかしらスキマがあります。
転機は、重度障害の方々に考案した「手織り絨毯」の仕事でした。
仕事を教えて分かったのは、彼らは「数・色」を識らなかったこと。
「数・色」で仕事を整えたとき、彼らの手は見違えるように動き始めました。
その原体験から生まれたのが、アプリ「まほうのランプ」です。
重度障害があっても仕事ができるように、
彼らの願いが叶うように……
そんな想いを込めた名前です。
今このランプは、当事者と社会と福祉をつなぐ灯となりました。
そして彼らが織り上げるのは、広い世界を見せてくれる「魔法の絨毯」です。